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アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの特徴
アダルトチルドレンでも皆同じ傾向だというわけではありません。
機能不全家族に様々な種類があるように、アダルトチルドレンの傾向にも様々なものがあります。
これは、家庭の状態にもよりますが、その人の回避方法でも変わってきます。
問題に対して、「その場から離れる」「怒りをあらわにする」「見ないようにする」などの対処方法は多岐にわたります。
その人の性格や気質が回避方法を決めるのですが、その選択がその後のアダルトチルドレンの傾向に影響を与えます。
また、アダルトチルドレンに共通して言えるのが、『傾向が極端になるほど生き辛さを抱えやすい』ということです。
言い換えれば偏りとも言えますが、それが大きいほど問題につながる可能性が高いということです。
ここではアダルトチルドレンの特徴をいくつかご紹介します。

  1. 周りの期待に応えようと無理をする(ヒーロー)
  2. 周りの期待を敏感に感じ、一生懸命応えようとするタイプです。
    他人の満足感を満たす事で、自分を満たそうとしますが、それだけでは問題になることがあります。
    自己満足感が得られず、燃え尽きてしまう事があるからです。
    人は自己満足感を得られないと次の欲求に向かっていく事が出来ません。
    期待に応えようとするあまり、自分をないがしろにしてしまいます。

  3. 自己表現が反社会的(スケープゴート)
  4. 自分の存在を反社会的な行動で示そうとするタイプです。
    ニュースなどで見られる、目立ちたかったからと犯罪を犯してしまうようなケースです。
    最近ではツイッターなどで非常識な写真をアップして自分をアピールするような事もありましたが、それもこのタイプです。

  5. 嘘やごまかしを、必要が無い時もする(ピエロ)
  6. 自分をよく見せよう、相手に不快感を与えないようにしようと嘘をついたり、ごまかしたりするタイプです。
    よい嘘もあるかも知れませんが、必要の無い時まで嘘をついていると、つじつまが合わなくなり問題になることがあります。
    事実を受け入れることが苦手で、理想を妄想するタイプでもあります。

  7. 目立たないように自分を押しころす(ロストワン)
  8. 事なかれ主義で、目立つ事を嫌うタイプです。
    波風を立てないようにして、問題を回避しようとしますが、相手に理解される機会も少なくなるので人間関係で問題を抱えやすくなります。
    他人から見れば自己主張が無く、周りに流されるタイプと見られてしまいます。

  9. 他人のために懸命に尽す(リトルナース)
  10. 他人に尽す事が自分の存在意義と考えます。
    自己満足につながればいいのですが、そうならないと問題を抱えてしまいます。
    共依存といって、相手に依存されることに依存するというケースもこのタイプです。

  11. 自己犠牲をいとわない(プラケーター)
  12. 自分の苦しみを省みないタイプです。
    自己犠牲を払うことによって相手のためになると自己満足を得るのですが、自己犠牲が過ぎると自滅してしまいます。
    苦しみと満足が入り乱れているのですが、本人は満足の方が上回ってしまいます。
    傍から見ると無理をしているように見えるのですが、本人とはズレが生じる傾向があります。

  13. 他者と関わりを持たない(ロンリー)
  14. 自分の殻に閉じこもり他者と関わりを持とうとしないタイプです。
    傷つけたり傷ついたりする事が極度に怖く、不安が先行して人と離れるという選択を取ります。
    コミュニケーションをとりたいという欲求が無い訳ではないので、自分の中の葛藤と戦う事になります。

  15. 相手の言いなりになる(プリンス)
  16. 自分の意思が無く、他人の言う通りに行動します。
    操作されて育った場合に良く見られる傾向で、自分の意思決定をすることが出来ず、大人になっても何が正しいのか解らない状態になります。
    自分を見失いがちでなにをしても満足感が得られないという問題が起こります。


このようにアダルトチルドレンにも様々なタイプがあります。(アダルトチルドレンチェック
それぞれに生きづらさがあり、子供の頃の心的外傷が原因となっています。
そして、どの傾向にも言えることが、『偏った考え方や捉え方』のまま、大人の世界で生きていかなければならないという問題を抱えているということです。
これは本人が意図していなかったことであり、自然と身についてしまったことです。
それは、本人が大人になってから悔やんでも仕方の無い事で、もう過去を変える事も出来ないのです。
このような苦しみがアダルトチルドレンの生きづらさの根源でもあります。


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